kinslot’s diary

禁パチスロのためのブログ

これまでの軌跡 ~破滅編 2/3

社会人になり、給料を全額パチスロにつぎ込むようになる。給料だけならまだ良かったが、借りてまでやるようになると引き返せなくなる。

借りることは簡単だった。
住所と会社の情報を書き込むだけで、すんなりと借りることが出来た。不安だったのは同居している家族にバレることだ。

しかし、数日、数週間経ち、家族の反応でバレておらず、その不安は杞憂であることが分かる。ただ、借入金だけは増加していく。
どこででも、お金を借りることが出来る訳ではない。

専用のATMがあり、そこでしか借りれない。
そこには1台しかATMがないため、運が悪いと先客がいる。偶然会った時の気まずさは半端ない。お互いが債務者なのだ。
お互いが顔を会わせないようにすれ違う。この時の情けなさは無かった。自分は何をやっているんだろうか。しっかり働いているにも関わらず、お金が無いのだ。

負けた時は借りに行き、勝った時は数万円を手持ちにして返済した。この数万円はパチスロに行くための軍資金だ。こんな日々が続くと、限度額が自分の貯金のように錯覚していく。

後、20万借りられる=20万貯金がある

というように。こうなると末期である。

そして、地獄の階段を一歩ずつ登っていった。

今日もパチスロの誘惑に勝った。
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これまでの軌跡 ~破滅編 1/3

就職してもパチスロからは抜け出せなかった。
もしも、抜け出せていたら自分の人生は180度変わっていただろう。

この頃は仕事帰りに打ち、土日もスロットに打ちにいく毎日だった。
勝利の方程式は既に破綻しており、たまに勝つことはあっても月単位の収支はマイナスになることがほとんどだった。

しかし収支表はつけていなかったので、正確な数字は分からない。依存性になる人はパチスロの収支を書かない人が多い。収支表を書かないと、損害額が把握出来ず、現状が分からなくなる。
現状が分からないと適切な判断が出来ない。
今思えば、負けている現実を認めたくなかったんだろう。

貯金も底をつき。給料も半月くらいでなくなる毎日となった。
給料が無くなると親に借りた。そして、給料日に返す。まさに自転車操業だった。

仕事帰りに打つと稼ぐことが目的ではなく、ストレス解消が目的となってしまう。つまり打たずに帰るということが出来なくなる。「この台打ったら負けるよな」っていう台を構わずに打つ。
そして負ける。負けない訳が無い。

打っている時は何も考えずに済んだ。嫌なこと、つらいこと等色んなことの考えを停止することが出来た。
勝った時は、その後も現実を考えずに済む。負けた時は更に酷い現実を突きつけられる。それがストレスになり、また打ちにいく。

こうやって、どんどん泥沼にはまっていった。

今日もパチスロの誘惑に勝った。
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恋人をパチスロに誘っては駄目

これまでの人生の中で、何人かの女と付き合ってきた。パチスロをやる女性もいたし、やらない女性もいた。

パチスロをやらない女性を1度、パチスロの世界に引き込んだことがある。彼女は倹約家でしっかりとした女性だった。母子家庭で育ち、金銭面で苦労したこともあったのだろう。奢ろうとすると断り、割り勘での支払いを徹底するような女性だった。

彼女と付き合ってしばらくして、彼女に台打ちを頼んだ。ここでの台打ちとは自分が全てお金を出し、代わりに打ってもらう行為のことだ。勝っても負けても台打ちをしている方はお金の増減は無い。
勝った時はお礼として数千円渡していた。

何回か勝ちが続いた時、彼女は勝つのが簡単だと錯覚したのだろう。自分の金で打つようになった。当然、勝つことは難しいので負けることもある。彼女は一人でも行くようになり、負け額が膨らむようになった。負け額が膨らむと喧嘩が増える。よく喧嘩するようになった。

しばらくして、彼女とは別れた。別れて数年後にメールした時はもうパチスロはしていないと言っていた。自分が引き込んだ世界だったので、抜け出したことに安堵した。

恋人をパチスロの世界に引き込んではいけない。負けた時は喧嘩になるし、二人でパチスロをやって同時に勝つことは、ほとんど無い。片方が勝っても二人合算するとマイナスとなることが多い。

仮に結婚するとなったらもっと悲惨だ。
夫が会社に行っている間、妻はパチスロにはまるかもしれない。そうなったら二人のお金を使い込むのは時間の問題だ。そして多額の借金をかかえるだろう。
子供がいたら更に悲惨だ。車の中、家等に置き去りにしてパチスロをする親は珍しくない。子供がネグレクトされ、生命の危険があるだろう。

もう一度言う。

恋人をパチスロに引き込んでは駄目だ。

今日もパチスロの誘惑に勝った。
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これまでの軌跡 ~黄金期 3/3

羽根物だけでなく、スロットを覚えたことは大きかった。

当時は新台が出る度にコンビニでスロット雑誌を買い、細かい内容まで読み込んだ。必ず大当たりが訪れる天井の回転数。回数をこなせば理論上は勝つ、回転数。高設定濃厚の演出。朝イチで打てば勝てる機種。
こういった情報を頭に詰め込み、実践しながら行動を自己流にアレンジしていった。

勿論、当時の環境、色んな条件が重なったから稼げたと思う。

・4号機全盛で勝てる台が多かった
・学生で豊富な時間があった
パチスロ友人がいっぱいいた

この頃は人生の中でも輝いていた。その輝きはまがい物だったかもしれないが、毎日楽しかった。

こんな1日を過ごすことが多かった。

・夜10時半に次の日に行くパチ屋のスロットを下見する。
・夜11時から友人と遊びに行く。
・夜3時くらいまで遊び、家に帰って寝る。
・次の日朝9時にパチ屋に行き、整理券をもらう。
・開店時間の10時までに朝御飯を済ませる
・10時~12時くらいまで打つ。
・換金して昼から学校に行く。
・学校が終わるとパチスロ友人のたまり場となっていたパチ屋に行く。
(最初に戻る)

用事がある日や、朝から打つ良い台が無ければ勿論スロットに行かなかったりもする。

毎日毎日パチ屋に通い、勝ったお金で夜は街にくりだし、留年しない範囲で学校に行く。
時には夜の街で仲良くなった女性と一緒に朝から打ちに行き、自分のお金で代わりに打ってもらう。
かなり自堕落な日々だが楽しかった。

勝ったお金を貯金し、自動的学校に通ったりもした。
こんな毎日を過ごしていると、就職せずにスロットで暮らしていけるのではと錯覚する。俗に言うパチプロである。
この時は本当にパチプロに成れると思っていた。しかし、1日中スロットをすることは、いくら好きでも重労働だ。また、結婚する時に相手の親に職業を自信を持って言えないという負い目もある。

色々と考えた結果、パチプロには成らず、学校卒業とともに就職する。就職したことで、勝利の方程式が音をたてて崩れ、破滅編に進むことになる。

しかし、もしも就職せずにパチプロになっていても何れ勝てない5号機時代が訪れ、破滅に進んだだろう。就職してなければ、破滅から抜け出せず、最悪の結末、人生からのドロップアウトを迎えていたかもしれない。そう思うと、この時の判断を称賛したい。

破滅編では、パチスロで勝ち続けることは薄氷の上を歩くことと同じだと実感した。

今日もパチスロの誘惑に勝った。
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これまでの軌跡 ~黄金期 2/3

黄金期の2つ目はスロットだ。
これまで羽根物のみが対象だったが、スロットを打つようになったのだ。

きっかけは友人だ。
当時、通っていたパチ屋には何人かの友人がいた。羽根物を打ちに行ってもお目当ての台が他のお客さんで、埋まってしまい、打てないこともある。

その時は、友人の隣の台に座り、無駄話に花を咲かす。この時、友人はボンバーパワフルと呼ばれる台に座っていた。
友人の両隣のうち、片方は他のお客さんがボンバーパワフルを打っていた。
そのお客さんが打つのを止めて、どこかいなくなった時、友人がライターをスロットの下皿に投げ込んだ。

友人「チャンスだぞ。この台打てよ」

ボンバーパワフルは天井と呼ばれるシステムを持つ機種だった。ある一定の回転数になると必ず大当たりする。友人によると後、5千円ほど投資すると、必ず大当たりが保証されるとのこと。

疑心暗鬼になりながらも見よう見まねでスロットを打ち始めた。しばらく打つと、友人の予告通り、5千円の投資で大当たりし、BIGが当たった。
しかも4~5回ほど連続で当たった。
結果として千枚前後の出玉となり約2万円を手にするとこになった。

これをきっかけにして、今度はスロットにのめり込んでいくことになる。

今日もパチスロの誘惑に勝った。
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